本の感想まとめ PR

【警視庁公安部外事課】面白そうな本発見!読んでみた感想文【若干ネタバレ有】

警視庁公安部外事課
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どもども~、まるたです。

本日は最近見つけた面白そうな本、「警視庁公安部外事課」を読んでみた感想をお伝えしていきますよ~

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この記事はこんなかたにオススメです

・最近、変わった本を読んでいないかた

・好奇心旺盛なかた

・公安とは何となく聞いたことあるけど「外事課」って何?と気になったかた

・テレビ番組「警察24時」がやっていると、ついつい見てしまうかた(筆者だけかも)

・元捜査員が書いたリアルを知りたいかたなど…

若干のネタバレを含みますので、気になるかたのみご覧ください

クレームは受け付けておりませんのでご了承くださいませ~

【著書・勝丸円覚さんとは】

元公安捜査員

1990年半ばに警視庁に入庁し、2000年代初めに公安に配属されています

途中3年間外務省に出向

数年前に退職され、現在はセキュリティコンサルタントとして活動中

本作「警視庁公安部外事課」が初の著書となります

書籍は光文社より2021年9月に発売されました

こちらの書籍は二部構成で話が進んでいきます。

簡単にいうと前半は「公安捜査員として」、後半は「外事課に移ってから」の話になっています。

本書のタイトル通り「外事課」の話に重点を置いていますので、ページ数は後半に多く割かれています。

目次の前に、簡単な公安の歴史から警視庁の組織図、捜査員たちの日々の現状について軽く触れられているので、少し知識を入れてから本編に入り込めるところが読者にとっても非常にありがたいです。

一般人が関わりあうことはまず有り得ない、公安部外事課…

普段聞けない話、気になりませんか?

この時点でドキドキ感とワクワク感が入り乱れ、もう期待しかありません!

元公安の警察官が書いたノンフィクションの内部事情が赤裸々に明かされます。

※事情により「某国」や「仮名」などを使用している部分や濁して書かれている部分もありますが、状況など差し支えない部分は事細かに掲載されています。

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第一部 公安捜査員

第一部では「第一章」と「第二章」と2つに分けられています。

第一章は「公安警察についての大まかな説明」第二章は主に「公安捜査員の仕事について」語られています。

第一章と第二章の終わりに公安あるあるという実際にあったネタまで組み入れられているので、堅苦しい雰囲気を和らげてくれているところも、読者に寄り添ってくださっている著者・勝丸円覚さんの優しさを感じます。

個人的に「公安あるある」の中では「その3」が一番衝撃的でした…

まさかそこまで訓練している国があるなんて…

皆様はどの国だと思いますか?

答え合わせは是非書籍をお手に取ってご確認ください~

【第一章 公安警察の基本】

この章では、公安警察と一般の警察の違いや公安の全体像、公安警察の役割などが簡潔にまとめられています

公安捜査員になるための「適正」はどのような条件なのか、どうやって公安に「配属」されるのかなど興味を惹かれる文面が多々ありました。

意外だったのは、公安捜査員に必要な資質は「社交性」というところです。

この本を読むまでは、公安ってなんだかよく分からないし暗くて影でコソコソしているイメージ…と勝手に想像していたのですが、監視と情報収集が主な仕事の公安捜査員は「情報は信頼関係なくしては貰うことができない」と相手(協力者など)との信頼関係を構築するために「社交性」が重視されているそうです。

真逆のイメージが一気に変わりましたね。

「彼らは…り…リア充だったのか…」

リア充とは…違うか(笑)

さらに点検・消毒などと呼ばれるものは、危険な仕事を行う彼らにとって非常に重要で、念入りに行わないと私生活に影響を及ぼす恐れもあり、仕事上でも必ず行わなければならない行動の一つだといいます。

また日本の公安警察が他国の諜報活動について、どのように見ているかも図解を交え簡単に説明されていますので、素人にもすぐ理解できるような文面になっています。

【第二章 公安警察の正体】

第二章では、公安捜査員として気をつけていることや実際の調査の仕方、必要なもの(物・者)などが分かりやすくまとめられていす

ドラマなどで捜査員がタクシーに乗り込んで

「前の車を追ってくれ!」

というシチュエーションがありますが、実際に著者の勝丸円覚さんもやったことがあるそうで、まさか実際にドラマと同じことが起こるとは!?…と、タクシーの運転手さんのテンションの上がり具合を想像するとクスリと笑えるエピソードです。

筆者もその言葉を言ってみたいし、言われて運転してみたい(笑)

ハニートラップについても語られており、日本の公安では費用対効果が悪すぎるため仕掛けることはないそうです。

映画などでセクシーな女性が重要人物を誘惑するシーンを目にする機会が多かったので、やたらと気になっていましたが…日本では、やっぱりないですよね~

しかしとある国々でこの手口は現在も盛んに使われており、日本の公安捜査員以外にもキャリア官僚や大企業の幹部なども標的にされる場合もあるみたいです。

…一体どこの国が行っているのでしょうね。

また特殊な能力を持った公安捜査員の話もあり「そんなことってあるの?」と、1人ツッコミを入れながらページをめくる手が止まらず、あっという間に第二部へと進みます。

第一部を読んでみて

ベールに包まれていた公安捜査員の仕事内容や実際に起こったことなどが、エピソードとして1つの項目ごとに読み切りのような形で掲載されており、テンポ良く読み進められます

一見難しそうな漢字や言葉が並んでいる部分もありますが、読者に負担をかけないよう簡潔に説明するなど、ところどころに配慮がなされていて普段本を読まないかたにも、抵抗なくスラスラと読めるようになっていると感じました

第二部 外事課秘録

第二部では著書の勝丸円覚さんが、外務省へ出向しアフリカ某国の日本大使館へ3年間赴任、帰国後に配属となった警視庁公安部外事課「公館連絡担当班」というセクションが舞台となります。

公館連絡担当班とは

各国が東京に置いている大使館・総領事館・政府代表部などの公館と連絡・調整にあたることを主な任務としている班のこと

外交官デビューをしてしまうと、各国の外交官や現地の在留邦人らに顔を知られてしまっている状態なので、秘匿捜査の世界には戻れないそうで配属先が変わるそうです。

確かに顔が知られているのに、秘密裏に行動しなければならない以前の部署での仕事はできませんよね…

また、日本に限らず異国におもむいている外交官は「外交関係に関するウィーン条約」「外交特権」によって手厚く守られています。

大使館や大使公邸、外交官の住居として認められた敷地、外交官の車、さらに外交官の身体に触ることも条約で「不可侵権」を持つと定められ「捜索・徴発・差し押さえ・強制執行」など、外交官を受け入れた国は外交官が罪を犯しても「逮捕することはできない」のです。

本書を読むまで全くの無知でしたので、

そんなに外交官って優遇されているのか…

と驚いたのと同時に、普段考えもしなかった事柄についての勉強にもなりましたね。

【第二部の流れ】

ここでは著書・勝丸円覚さんが公館連絡担当班として8年間務めてきた中で、特に印象深い出来事について厳選した11個の項目が掲載されています

その中でも筆者が「やることやってんな~」と思わず口ずさんでしまったファイルの1つが大使館カジノです。

「大使館でカジノって、どういうこっちゃ?」

題名からしても興味をそそられない訳がない、悪~い臭いがプンプンとしてきますね。

違法行為に走る外交員はほんの一握りですが、裕福ではない国から来た外交員の中には日本にいる間に「なんらかの副業」をして金儲けしようとする者もいるそうです。

とあるマンションの一室を借り、○○大使館と嘘っぱちの看板をひっそりと掲げ、まるでそこが「不可侵権」を持つ場所だとハッタリをかまして違法行為で荒稼ぎする…

悪事がバレそうになると、カジノを閉鎖し早々に帰国してしまった某国の大使の部下も過去に居たそうです。

一体いくら稼いだんでしょうね…

またこのような事例の他に、大胆にも「大使館の敷地内でカジノ」を開いているケースもあったのは驚きでした。

度胸が据わっているというか、なんというか。

日本舐められてません?

このカジノは大使館の敷地=不可侵権が適応されるため強制捜査はできずにいましたが、とある週刊誌がこの大使館カジノを記事にしたため注目され、この大使館は数か月後に移転したそうです。

捜査員らの何もできないもどかしさも、ひしひしと伝わってきた内容でした。

他にも某国のスパイと密会を重ねる元陸上自衛隊のナンバー2の話や、相手に怪我をさせて逃げてしまう大使の話など、さまざまなパターンがあるので読み応え十分です。

終わりには、「大使館との付き合い方」という著書の勝丸円覚さんの経験に基づいた情報も惜しみなく掲載されています。

日本にある身近な「外国」が大使館。

大使館と聞くと身構えてしまいそうですが、気軽な気持ちで覗いてみても面白いかもしれませんね。

また、書籍を購入したかた限定で「勝丸円覚さんのWEB講演会」を無料で視聴できるQRコードがついています。

本書に書ききれなかった内容が盛り沢山ですので、気になったかたは是非お求めくださいね~

第二部を読んでみて

内容は少し重めですが、実体験のリアルさに引き込まれてしまいます

難しい内容が多い分、かみ砕いたわかりやすい文面になっていますので、理解できずに何度も読み直すということはありません

なかなか知る由もない出来事を、この文章だけでここまで惹きつけられるのであれば、映画化やドラマ化がされたら映像でも楽しんでみたいと思える内容でした

以上、最近見つけた面白そうな本、警視庁公安部外事課」の読んでみた感想をお伝えしました~

パージ数も200ページと丁度良い長さなので、1日かからずあっという間に完読しちゃいますよ。

少しでもこの書籍に興味を持っていただけたら嬉しいです。

それでは、じゃねーん!

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