どもども~!
温泉ソムリエマスター・温泉健康指導士のまるた(@maruta0926)でっす☆
この記事では温泉とは何か、温泉の泉質や適応症など
温泉に興味を持ち始めた温泉初心者のかた
どんな温泉の種類があるのか
またどんな効果のようなものがあるのかなど
気になるかたに読んでいただきたい記事になっています。
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それでは気になるところからご覧になって見てくださいね~
そもそも温泉とは?
温泉といえるものはそもそも
【温泉法で定められた定義】
に当てはまるもののことを言います。
この法律で温泉とは
地中から湧出する温水・鉱水および水蒸気
その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で
- 温泉源から採取されるときの温度が25℃以上
または
- 溶存物質の総量・リチウムイオン・水素イオン・よう化物イオン・メタけい酸など含有成分に関する19の特定条件のうち、1つ以上規定値に達しているもの
をいいます。
これは簡単に「温度」か「成分」のどちらかが
規定に達しているものが温泉ということです(=゚ω゚)ノ
含有成分19の規定
- 溶存物質(ガス性のものを除く)…総量1,000mg/kg以上【※1】
- 遊離二酸化炭素(CO₂)(遊離炭酸)…250mg/kg以上【※2】
- リチウムイオン(Li⁺)…1mg/kg以上
- ストロンチウムイオン(Sr²⁺)…10mg/kg以上
- バリウムイオン(Ba²⁺)…5mg/kg以上
- 総鉄イオン(Fe²⁺+Fe³⁺)…10mg/kg以上
- マンガン(Ⅱ)イオン(Mn²⁺)(第一マンガンイオン)…10mg/kg以上
- 水素イオン(H⁺)…1mg/kg以上
- 臭化物イオン(Br⁻)…5mg/kg以上
- よう化物イオン(I⁻)…1mg/kg以上
- ふっ化物イオン(F⁻)…2mg/kg以上
- ひ酸水素イオン(HAsO₄²⁻)(ヒドロひ酸イオン)…1.3mg/kg以上
- メタ亜ひ酸(HAsO₂)…1mg/kg以上
- 総硫黄(S)(HS⁻+S₂O₃²⁻+H₂Sに対応するもの)…1mg/kg以上
- メタほう酸(HBO₂)…5mg/kg以上
- メタけい酸(H₂SiO₃)…50mg/kg以上
- 炭酸水素ナトリウム(NaHCO₃)(重炭酸そうだ)…340mg/kg以上
- ラドン(Rn)…20×10⁻¹⁰キューリー以上=74Bq以上(5.5マッヘ以上)
- ラジウム塩(Raとして)…10⁻⁸mg/kg以上
この19の規定に1つでも当てはまっていれば
温度が25℃以上なくとも温泉となります。
療養泉ってなに?
療養泉とは温泉に泉質名がつき、泉質別に適応症がある温泉です。
療養泉の条件は温泉の条件より厳しく
適応症が認められるためには療養泉でなければなりません。
- 源泉温度が25℃以上
または
- 含有成分に関する7つの特定の条件のうち1つ以上規定値に達しているもの
をいいます。
- 溶存物質(ガス性のものを除く)…総量1,000mg/kg以上
- 遊離二酸化炭素(CO₂)(遊離炭酸)…1,000mg/kg以上
- 総鉄イオン(Fe²⁺+Fe³⁺)…20mg/kg以上
- 水素イオン(H⁺)…1mg/kg以上
- よう化物イオン(I⁻)…10mg/kg以上
- 総硫黄(S)(HS⁻+S₂O₃²⁻+H₂Sに対応するもの)…2mg/kg以上
- ラドン(Rn)…30×10⁻¹⁰キューリー以上=111Bq以上(8.25マッヘ以上)
温泉(療養泉)は薬ではありませんので
効能とは言ってはなりません。
必ず「適応症」といいましょう(∩´∀`)∩
温泉の泉質による分類・一般適応症について
温泉の泉質は10種類(掲示用泉質)にわけられますが
正式にはイオン名との組み合わせや特殊成分などにより
細分化されています。
全ての泉質に共通する適応症は一般的適応症といい
浴場によく掲示されている入浴心得にも記載されています。
※打撲や捻挫は発症直後の熱・腫れがあるときは禁忌になります
泉質別適応症一覧
温泉に行った際にチェックしていただきたいのが
泉質別の適応症になります(ΦωΦ)
自分が浸かる温泉は一体どんな適応症を持っているのか
知っているとより温泉を楽しむことができますよ~
単純温泉
単純温泉は成分が単純ということではなく
源泉温度が25℃以上で他に泉質名がつく条件に該当しない場合
【単純温泉】になります。
体にやさしく、成分の薄い温泉で刺激が少ないので
湯あたりしにくい泉質になります。
無味無臭に近いですが
含有成分によって異なる場合があるそうですよ~
含有成分が微量なため即効性は期待できませんが
刺激が少ないので脳卒中のリハビリなどにも利用され
「脳卒中(中風)の湯」「神経痛の湯」
ともいわれています。
塩化物泉
塩化物泉の種類は主に
- ナトリウム-塩化物泉
- カルシウム-塩化物泉
- マグネシウム-塩化物泉
になります。
単純温泉に次いで日本で2番目に多い泉質で
海水の成分に似た食塩を含み、基本は塩味ですが
カルシウムを含むと苦みが強く
重曹を含むと甘塩味になる無色透明の湯です。
入浴することで皮膚に塩分が付着し汗の蒸発を防ぐため
保温効果がよく湯冷めしにくいことから
「温まりの湯(熱の湯)」
ともいわれています。
炭酸水素塩泉【3大美人泉質】
炭酸水素塩泉の種類は主に
- ナトリウム-炭酸水素塩泉
- カルシウム-炭酸水素塩泉
- マグネシウム-炭酸水素塩泉
があります。
【ナトリウム-炭酸水素塩泉】は
重曹特有の薬味で皮膚をなめらかにする作用があるため
美白効果がありつるつるになるので
「美肌の湯」ともいわれます♪
【カルシウム-炭酸水素塩泉】と
【マグネシウム-炭酸水素塩泉】は
苦味や薬味が混合したエグ味で
カルシウムやマグネシウムイオンによる
鎮静効果があり
基本的に無色透明ですが
成分のバランスによって濁ったりすることもあるそうですよ~
硫酸塩泉【3大美人泉質】
硫酸塩泉は一般に匂いも刺激も少ない温泉といわれています。
硫酸塩泉の種類は主に
- ナトリウム-硫酸塩泉
- カルシウム-硫酸塩泉
- マグネシウム-硫酸塩泉
- アルミニウム-硫酸塩泉
があります。
【ナトリウム-硫酸塩泉】は
芒硝(ぼうしょう)特有の薬味と苦味が混合されており
ナトリウム成分による保温効果で体が温まり
痛みを和らげる鎮静作用もあります。
【カルシウム-硫酸塩泉】は
焦げたような臭いと苦味が特徴で
カルシウムの鎮静効果が高いため
「傷の湯」「脳卒中(中風)の湯」ともいわれます。
【マグネシウム-硫酸塩泉】は
薬臭がありピリッとした苦みのある湯で無色透明無臭の湯です。
マグネシウムを多く含んでいるので
血圧を下げ痛みを和らげる鎮静作用がありますよ。
【アルミニウム-硫酸塩泉】は
渋柿のような味と酸味のある湯が特徴的です。
二酸化炭素泉
二酸化炭素泉(炭酸ガス)を含む温泉で
泉温が高くなると炭酸が気化・遊離し
一般的に泉温は低めで小さな気泡が体に付着するので
「泡の湯」ともいわれています。
炭酸ガスは皮膚から吸収され毛細血管などを拡張し
血液の循環をよくするため
泉温が低くても入浴後は温まります( ^ω^ )
湯あたりしにくい温泉で成分が失われやすい泉質なので
加温や循環をしておらず
鮮度が良いことが大切です。
含鉄泉
含鉄泉の主な種類は
- 鉄-炭酸水素塩泉
- 鉄-硫酸塩泉
になります。
【鉄-炭酸水素塩泉】は
鉄の渋みと場合によっては炭酸味が特徴です。
【鉄-硫酸塩泉】は
金気臭と渋柿のような渋味と酸味があります。
含鉄泉は鉄サビのような香りと鉄の渋みがある湯で
鉄分を含み空気に触れ酸化すると茶褐色(鉄サビ色)になり
濃いにごり湯になります。
「赤湯」と表現されるような茶褐色の温泉は
含鉄泉ほどの鉄分の含有量はありませんが
塩化ナトリウムの影響で鉄サビ色に変わります。
含鉄泉は希少な泉質で規定値まで鉄を含んでいる温泉は少ないですよー!
硫黄泉【3大美人泉質】
硫黄泉の種類は主に
- 硫黄型
- 硫化水素型
があります。
【硫黄型】は
やわらかな甘い硫黄臭と硫黄独特の苦味が特徴で
硫化水素イオン、チオ硫酸イオンが主成分の硫黄泉のため
色がエメラルドグリーンになりやすい特徴があります。
【硫化水素型】は
強い焦げたような硫黄臭と硫黄独特の苦味、酸性だと酸味があり
遊離硫化水素が主成分の硫黄泉だと乳白色になりやすいです。
硫黄泉は泉質の効果は高いですが
卵の腐ったような独特の匂いがし、
硫化水素ガスに触れた鉄・銅・錫などの金属は
酸化して黒くなりますので
装飾品は外して入浴した方が良いでしょう。
硫黄泉は体に強い変調作用を与えるため
病弱者や高齢者、皮膚や粘膜の弱い人は
湯あたりや皮膚炎を起こしやすいので注意が必要ですー!
酸性泉
酸味があり硫黄泉である場合が多いので
硫黄臭がすることもある温泉です。
pH値が低く酸性度の高いのでほとんどが無色または微黄褐色。
抗菌力があり刺激が強いため
病弱者、高齢者、皮膚の弱い人などには適しません(´・ω・`)
入浴すると肌がしみて湯ただれや湯あたりしやすいので
肌の弱い人は浴後はシャワーなどで十分に洗い流す必要があります。
放射能泉
放射能泉は無味無臭・無色透明でラドンという放射性物質が
アルファ崩壊を起こしたときにできる
気体の放射性物質ラドンを含む温泉です。
温泉中に含有されるラドンは湧出後に空気中に散飛するため
心配はいりません。
体内に取り込まれた物質は数時間で排出され
ホルミシス効果といって
微量な放射線で体に負荷をかけることにより
免疫力が上がるともいわれています(=゚ω゚)ノ
放射能泉は薬効の効率が最も高く数も少ない貴重な温泉ですが
湯あたりを起こしやすいので注意が必要です。
成分が失われやすい泉質なので
加温・循環なしで鮮度が良いことが大事になりますよ。
含よう泉
薬味がありピリッとした感覚で
臭素臭に似て化学実験室のような薬臭が特徴。
ヨウ素は活性度の高い元素で強い酸化力により
殺菌作用がありますので
これはうがい薬や傷薬にも使用されています。
浸透圧について
温泉分析書・入浴心得などの泉質名のあとに
( )書きで低張性などと記載されているものが
【浸透圧】です。
温泉は各種の塩類が溶けている液体で
人間の体を作っている細胞液と
等しい浸透圧を持つ液体を「等張液」といいます。
これは8.8gの食塩を1ℓの水に溶かした食塩水に相当し
この等張液を基準にすると3つに分類されます。
低張性は濃度が薄く水分が吸収されやすいので
ふやけやすいです。
低張性と高張性の中間ですが
濃度は濃いほうに入ります。
濃度が濃く成分が吸収されやすいので
湯あたりしやすくなります。
pH値(水素イオン濃度)とは
温泉分析書や入浴心得に記載されている
【pH値】とは水素イオン濃度のことです。
水素イオン濃度とは
水溶液中の酸性・アルカリ性を示す物理量のことをいいます。
pH7.5~10以上は美肌効果があり
pH値が高いほどつるつる効果も高まります。
pH6以下は殺菌効果がありピリピリとした刺激がありますよ。
温泉の泉温
温泉に浸かるにあたり気になるのが泉温です。
源泉温度が高いと「濃い温泉」である傾向にあるため
冷ましたり加水したりと注入する温泉の量を
調整しなければならない場合があるので
鮮度が落ちる可能性があります。
源泉温度が低いと「肌に優しい温泉」である傾向にあるため
加温する場合が多く
ガス性の成分が失われやすくなります。
(二酸化炭素泉・硫化水素型の硫黄泉・放射能泉など…)
温泉分析書や入浴心得などに記載されている
「~泉」は下記の温度に分けられ分類されています。
源泉温度が42~45℃くらいで湧出量が多い場合
適温で鮮度が良いまま浴槽に辿り着くため
40~42℃くらいの絶妙な湯加減になりますよ~
軽くチラ見程度に温泉分析書や入浴心得を見ていたかた
内容の意味が良くわからなかったかた
なんとなく温泉に浸かっていたかたなど…
この記事をご覧になって
少しでも温泉に興味を持っていただけたら嬉しいです(●´ω`●)
以上、初心者必見☆温泉の泉質・効果・適応症など温泉ソムリエマスターが温泉についてわかりやすく解説してみたブログでした♪
それでは、じゃねーん!
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